日向夏(ひゅうが・なつ)作「薬屋のひとりごと」はweb小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載が始まり、その人気から書籍化されました。
その後は2つの雑誌にて漫画が連載、そしてアニメ化もされ今とても注目を集めている作品です。
アニメに関しては2クール連続で放送がされ、OPやアニメの美麗さが話題となりました。
そんな薬屋のひとりごとですが、
- 薬屋のひとりごとはなぜ人気なのか?
- 薬屋のひとりごとみたいな小説、似てる小説はあるか?
- 薬屋のひとりごとの作者の他の本は?
について解説・ご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
薬屋のひとりごとみたいな小説が読みたい!なぜ人気?
いろいろなメディアで展開され、話題となっている薬屋のひとりごと。
この作品のどのようなところが人気なのでしょうか?
なぜ人気なのか、その理由について解説します。
中華風の世界観×ミステリー
薬屋のひとりごとの舞台となるのは、茘(リー)という架空の国です。
そこに生きる猫猫(マオマオ)という少女が、連れてこられた後宮にて起きる様々なトラブルにかかわり、鮮やかに解決をしていきます。
後宮制度を題材にした中華風な作品は多くあれど、そこにミステリー要素を入れ込んだ作品は当時あまりなく、そのジャンルでの先駆けと言えます。
中華風の世界観×ミステリー要素という、斬新な設定によって読者の興味をひいたことが人気となった理由です。
猫猫が薬師としての豊富な知識を存分に活用し謎を解いていく様子は、見ていて気持ちがスカッとしますね。
個性豊かなキャラクターとロマンス要素
薬屋のひとりごとには主人公の猫猫を始めとして、個性豊かで濃いキャラクターが様々に登場します。
毒や薬草、珍しい漢方が大好きで好奇心旺盛すぎる薬師の猫猫。
天女と見間違うような美貌をもち、後宮を管理している宦官の壬氏(ジンシ)。
愛憎入り乱れる後宮に住む、玉葉(ギョクヨウ)妃や梨花(リファ)妃などの妃たちなど。
登場人物のキャラクターに思惑や立場なども絡み、事件が複雑化していくこともしばしばあります。
また、猫猫と壬氏のなかなか進まないロマンス要素も、この作品で見逃せない魅力のひとつです。
薬屋のひとりごとみたいな小説はある?
2011年にweb小説の連載から始まり、現在では大人気となっている薬屋のひとりごと。
この作品を読み、他にも似てる小説が読んでみたい!と思われた方もいるかもしれません。
そんな方のために、薬屋のひとりごとみたいな小説、似てる小説を調査しました。
数多くある中から3つ選んでご紹介します。
薬屋のひとりごとみたいな小説①後宮の検屍女官
中華ブームが個人的に来てる。
— テトラ (@sironeko_133) May 25, 2022
後宮×検屍ってありそうでなかったかも。近いもので「薬屋のひとりごと」かな。#読書 #読書好きと繋がりたい pic.twitter.com/aoDvQAOew7
「後宮の検屍女官」は、小野はるかによるライトノベルです。
後宮内で見つかった不可解な遺体や怪事件を、普段はぐうたらだけれど検屍術(けんしじゅつ)を持つ女官・桃花(とうか)が解決していく物語です。
解決に乗り出すのは美しい宦官である延明(えんめい)だったり、遺体を前にすると桃花がやる気を出して真相を暴いていくなど、薬屋のひとりごとの設定に通じるものがあります。
検屍とタイトルにもある通り、遺体や検屍が事件解決の重要な鍵になるため、細かでリアルな描写となっていることに定評のある作品です。
薬屋のひとりごとみたいな小説②後宮の烏
『薬屋のひとりごと』第5話まで見たけど、これめっちゃ面白いね。
— masa. (@masa68k) November 5, 2023
中華風の世界観で、主人公の少女が後宮で起こる事件を薬学の知識で解決するというストーリー構成がしっかりしていて安定感がある。
世界観や基本構成が『後宮の烏』と似てるが、ミステリー色が強いので作風は違う。#薬屋のひとりごと pic.twitter.com/HVmnzVexXp
白川紺子(しらかわ・こうこ)著「後宮の烏(からす)」は、後宮を主とした中華風の世界観が舞台となっているライトノベルです。
夜伽をすることのない特殊な妃「烏妃」である主人公の柳寿雪(りゅうじゅせつ)。
彼女には不思議な力があり、その力を頼りに皇帝がある依頼をもって柳のもとに訪れたことで物語が動きだします。
出版社では特設公式サイトが立ち上げられていて、登場人物や舞台となる後宮のマップの掲載、試し読み小冊子の閲覧などが出来ます。
後宮の烏は現在までに7巻まで刊行されており、シリーズ累計発行部数は120万部を突破、2022年10月からアニメが放送されました。
薬屋のひとりごとみたいな小説③茉莉花官吏伝
茉莉花官吏伝
— 桐間ありさ/Arisa Kirima (@ArisaKiri0106) October 15, 2022
薬屋のひとりごとと同じ感じでめちゃ好きでした。続き気になる‼️ pic.twitter.com/63aAEjOWC2
石田リンネによるライトノベル「茉莉花官吏伝(まつりかかんりでん)」。
人よりも「ちょっともの覚えがいい」主人公の茉莉花が、その能力を活用しながら後宮を舞台とした様々な事件を解決します。
科挙試験を受けたり、治安の悪い地方で事件を追ったり、国家の役人である官吏として多くの経験を積みながら出世街道を邁進していく物語です。
シリーズは現在までに15巻刊行されており、コミカライズもされています。
薬屋のひとりごと作者・日向夏の他の小説は?
薬屋のひとりごとの小説を読んでおもしろいと思った方は、作者の他の作品も気になるかと思います。
そこで、薬屋のひとりごとの著者・日向夏さんの他の小説はどんなものがあるか調べてみました。
その中から3つ選んでご紹介していきます。
神さま学校の落ちこぼれ
「神さま学校の落ちこぼれ」は、小説家・日向夏と漫画家・赤瓦もどむによるコラボレーション作品。
神通力に目覚めた主人公がその力を磨くために「神さま学校」に入学し、落ちこぼれ扱いされながらも気の合う仲間たちと出会い、一緒に成長していく物語です。
この作品は小説版を出版している星海社と漫画版を出版している白泉社が全面的に協力していて、小説版とコミカライズ版の1巻が同時に発売されました。
迷探偵の条件
18歳までに運命の人に出会わなければ必ず死ぬ、という家系に生まれた主人公。
運命の人を探しながら、ヤンデレばかりを引き寄せてしまう超女難体質と、外を歩くだけで事件に遭遇してしまう超探偵体質でトラブルにまきこまれながらも解決する、ラブコメチック・ミステリーが「迷探偵の条件」です。
学年主任の首つり死体を見つけるという、衝撃的なシーンから始まる本編はミステリー好きとして気になって仕方がない展開ですね。
こちらの作品もコミカライズされています。
カロリーは引いてください!~学食ガールと満腹男子~
大学の学食で働いている主人公が、太りすぎてしまった幼馴染の男子を自身が考案したメニューでダイエットさせようと奮闘しながらちょっとした事件に巻き込まれていくドタバタ日常系ライトミステリーが「カロリーは引いてください!~学食ガールと満腹男子」です。
話の中にミステリーを折り込みながらも、レンコン入りハンバーグやヨーグルトで作ったパンケーキ等、試してみたい!と思うような様々に工夫されたダイエットメニューが随所に登場します。
ミステリーを楽しんで読みつつ、お腹が空くこと間違いなしな作品です。
薬屋のひとりごとみたいな小説はある?まとめ
まとめとして、この記事では
- 薬屋のひとりごとが人気の理由として「中華風の世界観×ミステリー」と「個性豊かなキャラクターとロマンス要素」があげられる
- 薬屋のひとりごとみたいな小説、似てる小説3選「後宮の検屍女官」「後宮の烏」「茉莉花官吏伝」
- 薬屋のひとりごとの著者・日向夏の他の小説3選「神さま学校の落ちこぼれ」「迷探偵の条件」「カロリーは引いてください!~学食ガールと満腹男子~」
について解説、ご紹介しました。
アニメ2期も決定し、これからますます盛り上がっていくであろう「薬屋のひとりごと」。
猫猫による難事件・怪事件の解決の鮮やかさに爽快感を味わいつつ、猫猫と壬氏のロマンスの行方にも注目していきたいですね。