梨木香歩(なしき・かほ)作「西の魔女が死んだ」をご存じの方も多いと思います。
この作品のあらすじをざっと説明すると、不登校になってしまった主人公の少女・まいが大好きな祖母の下で、なんでも自分で決めるための「魔女修行」を行っていく、という話です。
西の魔女とはつまり、主人公まいの祖母を指しています。
魔女修行をしながらの祖母との穏やかな暮らし、そして祖母との別れ。
様々な経験を通して、徐々にまいの心が成長していく様子はこの作品の見どころの一つですね。
この記事では、
- 西の魔女が死んだはなぜ有名なのか？
- 西の魔女が死んだみたいな、似てる本はあるのか？
- 作者・梨木香歩さんの他のおすすめの本は？
これらについて調査しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
ポチップ
「西の魔女が死んだ」みたいな本が読みたい！なぜここまで有名？
西の魔女が死んだという本はかなり有名です。
なぜここまで有名になったのでしょうか？
その理由について調査しましたのでご紹介していきます。
教科書や読書感想文の本として紹介
寝て起きたらバズってた…！
— 佐原ひかり (@sahara_hikari) February 15, 2024
『西の魔女が死んだ』は愛蔵版が出ていますよ！つらなる短篇小説も3篇収録されています！
「まいの祖母の年齢に近づいた今、もう一度静かに送り出したい』 pic.twitter.com/ifdUd84wxH
西の魔女が死んだは、著者・梨木香歩のデビュー作になります。
日本児童文学者教会新人賞、新美南吉児童文学賞、第44回小学館文学賞を受賞しています。
その後、小学校・中学校の教科書に掲載されたり、読書感想文の本に指定されるなどして、多くの子供たちに読まれる機会が多くなりました。
それが、西の魔女が死んだを有名にした要因のひとつと考えられますね。
実写映画化
録画しておいた「西の魔女が死んだ」を観た。
— 奥さん (@mst11250920) January 19, 2023
とても優しい映画だった。
そして、私も大好きだった祖母のことを思い出した‥。 pic.twitter.com/VCA5Fr3DEr
2008年6月には実写映画化となり、日本全国で公開されています。
山梨県北杜市の清里高原で撮影が行われ、まいの祖母の家を再現するため、実際に家が建てられました。
祖母の家は映画撮影終了後一般公開されており、ロケ地巡りをするファンもいたとか。(現在は解体されています)
りょうさんや大森南朋さんなど、著名な俳優陣が登場人物を演じたのも話題になりました。
「西の魔女が死んだ」みたいな本はある？
ちょっと不思議で、温かい気持ちになれる「西の魔女が死んだ」。
ほっこりした優しい気持ちになれる、西の魔女が死んだみたいな本が読みたい！
そんな人のために似てるおすすめの本を探してみました。
たくさんある作品の中から5つご紹介します。
「西の魔女が死んだ」みたいな本①十一月の扉
#読了
— 西奈 りゆ @読書 (@riyu_nisina) December 4, 2023
「十一月の扉」 高楼方子
双眼鏡で覗いた先。十一月荘に下宿することになった、中学生の爽子。大人の女性たちと暮らす中、自分だけの物語を書き始め……。
読むほどに温もりを増していく物語。
爽子という一人の女の子の感受性、成長がとても愛おしい。
次の月へ、未来へと繋がっていく。 pic.twitter.com/YWSgLcriIH
「十一月の扉」は高楼方子(たかどの・ほうこ)の児童文学です。
偶然見つけた十一月荘という洋館で、二か月過ごすことになった主人公の爽子。
素敵で個性的な女性たちを始めとした、十一月荘を取り巻く人々との触れ合いを経て、爽子が自分を見つめなおし成長していく姿が描かれています。
タイトルの十一月にも意味があるそうですが、込められたのはどんな意味なのか、ぜひ読んでみてください！
ポチップ
「西の魔女が死んだ」みたいな本②リボン
【リボン】
— SHIN (@eEWSQMxtJ9gt9aL) January 28, 2024
（小川糸 著）#読了(^.^)
すみれちゃんとひばりさん、雛のリボンとの心の繋がりを感じた。
どんなに離れていても〝永遠に結ばれている愛〟は愛おしく〝愛する人達には笑顔で生きていて欲しい〟と願える様子は真実の愛を感じた。
心温まる作品でした。 pic.twitter.com/Xwv16dFhYt
小川糸(おがわ・いと)著「リボン」は一話の鳥を巡るお話です。
主人公とその祖母が放育された鳥の卵をみつけて孵化させ、孵化した鳥にリボンと名づけます。
リボンはすくすくと成長しますが、ある日二人の元から逃げてしまい…という話になっています。
作者の小川糸さんは鳥が大好きで、鳥の物語をずっと書きたいと思っていたそうです。
小川さんが生まれ育った東北は、東日本大震災によって壊滅的な被害を受けました。
無力感を感じながらも自分に何ができるか考え、とにかく優しい物語を書こうと思って書かれたのがリボンだそうです。
心温まる優しいリボンの世界に、触れてみてはどうでしょうか。
ポチップ
「西の魔女が死んだ」みたいな本③コンビニたそがれ堂
読み終わりました。
— ぷー太郎☆☆ (@sQ3AJ1s0XEitH7z) January 31, 2024
村山早紀さんの「コンビニたそがれ堂」
駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。
4番目の物語「あんず」が良かった。#読了#コンビニたそがれ堂 #村山早紀 pic.twitter.com/u2CX60d9hl
夕暮れ時になると現れ、大事な探しものが必ず見つかるが、探し物をしている人しかたどりつくことが出来ないコンビニ。
魔法のコンビニ「たそがれ堂」を舞台とした物語、それが村山早紀(むらやま・さき)著「コンビニたそがれ堂」です。
短編集なので読みやすく、温かく心がほろっとするような優しいお話の作品です。
こちらは2006年に第一弾が刊行されてから、2021年までシリーズとして数多く出版されています。
「西の魔女が死んだ」みたいな本④博士の愛した数式
博士の愛した数式 / 小川 洋子
— 🌸琥珀🌸読書垢📚📖📕🍹🌈 (@math572hst) February 7, 2024
第1回本屋大賞受賞作品
題名から数字の連なる難しい作品かと思いきや人情溢れる暖かい物語だった
博士、家政婦とその息子と少ない登場人物の個性が絡み合い、心地よい
お互いを思いやる何気ない会話にほっこり
#読了 #寝読部 pic.twitter.com/pRtDDvorRs
「博士の愛した数式」は小川洋子(おがわ・ようこ)による小説です。
事故で脳が損傷したことにより、80分しか記憶が出来なくなってしまった「博士」。
家政婦の主人公と博士、そして主人公の息子が、美しい数式と共に心を通わせ、温かな日常を送る物語です。
博士の愛した数式は、映画・コミカライズ・ラジオドラマ・舞台など、様々なメディアミックス展開された作品で、タイトルを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
「西の魔女が死んだ」みたいな本⑤生きるぼくら
『生きるぼくら』
— 八尾 康生 (@yao_toure44) February 14, 2024
原田マハ
真っ直ぐ生きることの難しさと、まっすぐ生きることの素晴らしさが両方詰まった、気持ちよく読める一冊です👏#原田マハ #読了 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/CSxJpNL1sV
原田マハ著「生きるぼくら」は、米作りを通して主人公の青年が成長していく物語です。
食べることをないがしろにしてきたひきこもりの青年。
祖母のために米作りをすることになり、そこから様々な人々と関わり、家族のありがたさや食べることの大切さを知っていきます。
余談ですが、作者の原田マハさんは書く筋トレだと思いひたすらに小説を書いていたところ、一年間に新刊が7冊も刊行になったことがあるそう。
すごいですね！
「西の魔女が死んだ」作者・梨木香歩さんのおすすめの本は？
「西の魔女が死んだ」を読み、著者・梨木香歩さんの他の作品も読んでみたい！と思う人もいるのではないでしょうか。
梨木香歩さんはいくつも作品を刊行されていますが、その中で気になる、読みたいと私が思った本を3つ選んでご紹介します。
裏庭
「裏庭」
— 池田明希子 (@cocopikuy) February 10, 2024
ファンタージェンだ
この裏庭は
そう思ったのは私だけではないはず
誰しも己だけの世界があり
人の数だけ物語がある
はてしない物語をもう一度読みたくなりました#梨木香歩#読了https://t.co/hSs1ZeGEyf
英国人一家の別荘で、今は誰も住まない荒れ果てた洋館。
その裏庭から始まるファンタジー作品がこの「裏庭」です。
主人公である少女のファンタジー冒険活劇かと思いきや、最後は衝撃的な展開を迎えます。
傷つき、苦しんだ痛みとどう向き合うか。
主人公の成長と共に読み手も考えさせられる物語です。
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家守綺譚
時代背景は明治の末くらい
— 梔子 (@HovD67go7t7br67) February 6, 2024
植物に懸想されたり…狐狸の類に化かされたり
蟲師、モノノ怪、xxxHOLiC
好きな人は多分好きw
不思議で奇妙なお話でした✨
『冬虫夏草』も読みたい#家守奇譚#読了 pic.twitter.com/7TlRSr26eZ
「家守綺譚(いえもりきたん)」は、亡くなった友人の家の管理を任された青年が、亡き友やもののけ、怪異と出会う不可思議な日常を描いた小説です。
日本の四季や、風景、植物などが美しく描写されています。
そこに、もののけたちとの交流が加わり、不思議な世界観が展開されます。
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からくりからくさ
からくりからくさ #読了
— 雨 (@ottuyg) November 13, 2023
一気読みしたりかさんより内容が濃くて入り組んでいる内容だった。
今まで興味を持たなかった領域の歴史に触れて、改めて学んでみたい気持ちや興味が広がった。 pic.twitter.com/em7T8NpxKZ
あることがきっかけで一緒に暮らすことになった四人の女性と、人形”りかさん”。
りかさんを中心にして、4人の日常が描かれていくのが「からくりからくさ」です。
りかさんの謎や、草木染などの日本の伝統文化、草花の描写などを通して、生きることの意義を考えさせられます。
「からくりからくさ」の後に「りかさん」という本が刊行されていますが、実は「りかさん」の続編にあたるのが「からくりからくさ」だそうです。
ポチップ
西の魔女が死んだみたいな本はある？似てる本5選！まとめ
この記事では、
- 西の魔女が死んだが有名な理由
- 西の魔女が死んだみたいな似てる本5選
- 西の魔女が死んだの作者・梨木香歩さんの他の本おすすめ3選
をご紹介してきました。
物語を通じて主人公の成長を感じられる、ほっこりした温かさのある作品。
読み終えてから、ふと自分はどうなのだろう？という振り返りたい気持ちになったりもします。
読み終わった物語の余韻に浸りながら、自らを見つめなおすきっかけとしても良いかもしれませんね。